ユニバーサルデザイン(UD)は、年齢・身体能力・使用環境などを問わず、あらかじめ多様な使用者を想定して、「できるだけ誰にでも使いやすいデザイン」を目指す“創造提案型”のデザインです。
超高齢社会が到来し、障がい者の社会参加が促進され、国際化はますます進展していきます。そのような現代社会に求められることは、まさにUDの考え方を取り入れることなのではないでしょうか?また、北海道は積雪寒冷地です。そこには、北国特有の日常生活におけるさまざまなバリアが潜んでいます。
NUDAは、UDの7原則に基づいて、「モノづくり」・「サービスづくり」・「空間づくり」・「まちづくり」という4つの視点から、生活環境向上のための具体的な企画や提案を行っていきます。そして、「積雪寒冷地」という特色に着目して「北の暮らし」をアシストしていきます。
日本列島の最北に位置し、積雪寒冷地の北海道はユニバーサルデザイ
ンを考えるうえで本州以南とは異なるハンディがあります。冬の凍結
した路面は、高齢者や車椅子ユーザーのみならずすべての生活者の歩
行に危険を及ぼします。また、北海道に限った話ではありませんが、
少子高齢化に起因する人口減少により、公共交通機関や商業施設の撤
退・縮小が相次ぎ、非積雪期であっても生活の利便性が損なわれつつ
あります。
これらの課題に鳥瞰的に対応する政治や行政の役割に加え、個別具
体的に対応するための「アリの目」視点も必要です。NUDAはこの
「アリの目」の役割を担い、産官学と連携してユニバーサルデザイン
が対象とする様々な属性の生活者にとって「あずましい」地域社会を
実現するため2009年に設立された団体です。そして2015年に特
定非営利活動法人(NPO法人)として認可を受けました。
1980〜1990年代の日本のユニバーサルデザイン黎明期、欧米が
官主導で法制化や規格化を中心にユニバーサルデザインを理念ベース
で推進してきたのに対し、わが国はむしろ民間主導で実践的に進めて
きました。当時と比べ、現在ユニバーサルデザインは私たちの生活の
中にかなり溶け込み、さらにはAI技術等の進展により次のステージ
に進むことが期待されています。
私たちはこの流れを断ち切ることなく、次のステージのひとつであ
る「感性的側面」へ取り組んでいきたいと考えています。この分野は
「おもてなし」や「かゆいところに手の届く」日本人の得意分野であ
ります。
どうか私たちのこれからの活動にご理解とご支援をよろしくお願い
申し上げます。
注)「あずましい」は北海道弁で「居心地のいい」「快適な」の意